CTを活用した
精密根管治療を行っています
- 来院回数1~3回
- 可能な限り抜歯を回避
- 再発を防ぎます
治療を行う前に診断を行います。
「診断の精度」で成功率が変動しますので、とても重要な工程になります。
一般的には二次元で撮影するデンタルレントゲンで診断を行いますが、当院ではデンタルレントゲンの他、三次元で撮影できる「CT」を利用します。
なぜ、CTを利用するのか?
それは、「見える範囲が異なる」ためです。
例えば次のケースをご覧ください。
この画像は同じ部位をCT(左)と二次元レントゲン(右)で撮影したものになります。
「左の画像」には黒い影がありますが「右の画像」には黒い影がないと思います。
「黒い影」は問題が起きている部分です。
二次元レントゲンではこの影がありませんので「問題なし」と判断し治療は行いません。そうなると遅かれ早かれ、痛みや炎症などの症状が表面化し、最悪、抜歯となることもあります。
CT撮影を行えば、このような判断ミスを防ぐことができます。
根管治療は、他の歯科治療よりも「再発しやすい」と言われています。
これは、治療時に根管内に新たな細菌が入り込み、後日それが悪さをし始めるためです。
そのため、治療時の細菌感染を徹底する必要があります。具体的にお伝えします。
根管内に唾液が入り込まないように、治療部位をゴムのシートで覆います。ラバーダムを利用している医院は全国でも数%です。
「高濃度次亜塩素酸水」「EDTA」で根管内の削りカスを溶かし、消毒することで根管内をクリーンな状態にします。
根管治療の最後の仕上げとして、根管内を緊密に塞ぐ工程があります。一般的にはゴム製の素材を利用するのですが、根管内が複雑に分岐している場合は、完全に根管内を塞げないことがあります。しかしMTAセメントを利用することで緊密に塞ぐことが可能になります。
根管治療が終わった後は、被せ物をして完了になりますが、その「被せ物の精度」も根管治療の成功率に影響を与えます。
「精度が悪い被せ物とは(保険の素材)」
精度が悪いと、歯と被せ物に隙間が空き、そこから細菌が入り込み、再発の原因になることがあります。
「精度が高い被せ物とは(自費の素材)」
精度が高い被せ物は、歯と被せ物の隙間がほぼなく、細菌が入り込む余地がありません。また噛み合わせも調整されており、長期的な問題も回避されます。
下の表をご覧ください。
これは、アメリカの統計になるのですが、根管治療と被せ物の「精度」と「成功率」の違いを表したものになります。
「根管治療」の精度 | 「被せ物」の精度 | 成功率 | |
---|---|---|---|
パターン① | 〇高い | 〇 | 91.4% |
パターン② | △中度 | 〇 | 67.6% |
パターン③ | 〇高い | × | 44.1% |
パターン④ | ×低い | × | 18.1% |
「根管治療の精度」も「被せ物の精度」も高い場合の成功率は91.4%。
しかし、両方の精度が低い場合の成功率は18.1%。
その差は73.3%になります。
つまり、治療の成功率を高めるためには「精度の高い根管治療」だけでなく「被せ物の精度」も高めなければなりません。
根管治療で悩まれている方は多くいらっしゃいます。
もちろんすべてではありませんが、
これらの多くは、成功率が低い方法で処置された可能性があります。
「初めて行う根管治療」と、「2回目以降の根管治療」の成功率には大きな差があります。
つまり、「最初」の根管治療をどこで行うか、どの方式で治療してくれる歯科医院で行うかで、歯の寿命は変わってきます。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。